片時を通過
先日見慣れた場所で殺人事件があって、割と大きく各ニュースで取り上げられていた影響もあるだろう、後日そこを通りかかるとたくさんの花が手向けられていた。
これだけ人間が住んでいる街だから、
大なり小なり刑事事件は多い。(勿論民事も。)
場所は変わらずともこのまま時間だけは進んでいって、
その時間と共に記憶は確実に霞みという侵食が進む。
じゃあ一年後、このことを少しでも思い出す人はどれぐらいいるだろうか。
今手向けられている花は、いつまであるだろうか。
そういえば、私が数年前手向けた花は、いつまであの場所にあったのだろうか。
仕事帰りに撮ったよく見える夕方の月の写真、
同じ日のほぼ同じ時間にイギリスで友人が偶然にも同じ月を撮っていた。(時差有り)
変わらないものと変わるものに囲まれながら、
今日も東京に埋もれている私です。