後悔のようなもの
書きながら思うのは、
私は何かに後悔のようなものを感じながら生きているということ。
その「何か」は決して一つではなく、割と複数であることにも気づく。
ずっと後ろを向いているわけではないが、私は背後から感じる陽炎たちの存在を無視することはできない。
作中では「私の中に滲み出て広がる熱い何か」と書いているけど、
今はどうやら「陽炎」らしい。
「小説家とは職業ではなく人間の状態なのではないか」という言葉を目にする。
私は小説家ではないし、書くことは趣味に近く、
自分のメンタルスタビライザーとして(そしてネタ帳として)の役割が大きい。
ただ、自分が写っている写真や自分が書いている言葉を見ると、
やはり「その状態」だな、と思う。
良否はわからないけれど、これはこれで私にとっては居心地が良い。
from TokyoAnalog vol.21