後悔のようなもの

 


書きながら思うのは、

私は何かに後悔のようなものを感じながら生きているということ。

その「何か」は決して一つではなく、割と複数であることにも気づく。

ずっと後ろを向いているわけではないが、私は背後から感じる陽炎たちの存在を無視することはできない。

作中では「私の中に滲み出て広がる熱い何か」と書いているけど、

今はどうやら「陽炎」らしい。


「小説家とは職業ではなく人間の状態なのではないか」という言葉を目にする。

私は小説家ではないし、書くことは趣味に近く、

自分のメンタルスタビライザーとして(そしてネタ帳として)の役割が大きい。

ただ、自分が写っている写真や自分が書いている言葉を見ると、

やはり「その状態」だな、と思う。


良否はわからないけれど、これはこれで私にとっては居心地が良い。