この作業はまるで生前整理。
膨大な量となった写真達と対峙し、裏面に年月とフォトグラファーの名前を記す。
余命宣告を受けたとか、そういうわけでは全くもってないけれど、
確実に経年を感じる身体になった今、キリのいい年齢を迎える直前の今、包括的に見て希望を見出し難い社会に生きる今、
私には必要な時間だった。
ただ、これは元気なうちに残すものと不要なものとを決める生前整理とは違うし、
そして整理整頓、断捨離、懐かしむための作業などでもない。
2014年からの時間と対峙する自己治療のような時間。
そして自身への展望の時間。