crypt
A room under the floor of a church where bodies are buried
(教会の床下にある遺体を埋葬するための部屋/ 地下聖堂)
– from Cambridge Dictionary
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『今年35歳。
「生き方」を考えた。
手放さないといけないものが沢山あった。
私から私への、寂寥のギフトだった。』
『35年目に向かう、蓄積された私の中の鉛すら映し出すことができたら』
『気持ち的には遺影に使ってもいいんじゃないか、という詰まったもの』
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“手放さないといけないもの”が本当の意味で何なのかを知ることになったのはこれらを書いた約10ヶ月後の最近のことで、
その一つは成長過程で身体の髄まで染められたトラウマだった。
それと共に生きてきた、寧ろ、生かされてきた数十年を想うと”手放し”は自分が自分でなくなってしまう気がして恐ろしさもある。
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同時に、自分でこうも書いている。
『過去に捉われ奇しくも過去に確立されている。
これからもそうやって生きていく。』
この一節を自分で否定することはない。
しかし自身の”地下聖堂”に、全てを抹消することなく、必ず在ったものとして、そしてまた必要なとき会えるものとして、
一度手放し、埋葬し、それらと共に生きていく。
約10ヶ月を経て、cryptが少し熟れたことに少しだけほくそ笑む。