気持ち良い絶望


目が覚めたらまずベランダの窓を開けるのだが、
昨日、今日共に私の苦手な湿度が寝起きの私を出迎えてくれた。

一応夏生まれで、自称湿度大国と言われる愛知県で生まれ育ったはずなのだが、
湿度に慣れることのないまま大人になってしまい、
湿度のせいで人より汗をかき、
年1で必ず熱中症になる、
そんな私を今年も出迎えてくれた湿度。
思わず「ウおっツーー」と素の言葉でない言葉が出た。



が、今年に関しては例年の「ウおっツ」とは違い妙な心地よさを感じる。
自粛生活で家に篭り切った60日間、
こちらは毎年平常運転の恐怖のスギ花粉と(今年はそれでもマシだったが)、
日に日に様子が変わるベランダから見える桜ぐらいでしか春を思う存分身体で感じることが出来なく物足りなく思っていたのか、
「来やがったよ湿度..」
ではなく、
「今年も出迎えてくれましたね、湿度sir」
と、久しぶりに会うお友達のように、何処か清々しく感じる。
気持ち良い絶望。



やはり置かれてる環境によって同じものでも見方感じ方が大きく変わりますよね、
とベッタベタなことを思ってしまい、
調子に乗ってsun bathをしたけど湿度sirは太陽とタグ組んで容赦無く、
20分でギブしました。




普段、
第三者から様々な影響を受けやすい、感じ取ってしまいやすい私は、
いつもそこから細々としたことを考えだすのだけれど、
この自粛生活で多くの人間とすれ違うことや人混みに行かなくなったからか、
ややメンタルヘルシーになってしまったのかもしれない。
「それでええやん!」と思われる方も多いと思うが、
一般的に言われるネガティブな要素にも美しさやそこから生まれるものがあると思っている私にとって、
それはそれでちょっと物足りない。
ドM。



#hakodiary