深夜のTwitter俳諧 後編
獲物を、どこからともなくやってきて少しずつ分解して運び出す蟻の大群のよう。
小学生のとき国語の教科書に「蟻は、巣の場所を見失わないよう肉眼ではわからない何らかの液を体から出しながら外を歩き、その匂いを頼りに巣に帰る」という文が載っていた。
全てを運び終わった蟻は、その時の大群は何処へやら、散り散りと消えて行く。
我も我もと寄って集って自己満足に浸る景色を画面越しに諦観している、私の方が冷めているのだろうか。
蟻は生きる術だけど、
人間がやると、その術は鼻で笑ってしまう。