霞ヶ関と愚民代表、私


良い蕾だなあ、とポケットから取り出した瞬間
華麗に手から滑り落ち、コンクリートの地面にバウンドした後、植木の土にダイブしたスマホで撮った、蕾。

霞ヶ関の街に似つかわしくない容姿の私は動作までも霞ヶ関の街に似つかわしくなくて、
上空からウォーリーを探せ的なことやったら秒で見つかる自信がある。
だって私以外みんな同じ色のスーツ着てたもん。
対して私のアウター、水色やで。



偶にこうやって手元が緩む。
以前、華麗に手から滑り落ちたスマホが
山手通り沿いの側溝にある約1センチの隙間に寸分の狂いなく入っていった。
落ちたんだけど、表現的には、入っていった。が合っている。
やろうと思ってもあれはできない。最早あの隙間とスマホの厚みは運命。



この時も今日もそうだが、手元が緩むときは、
決まって身体と頭が繋がっていない。
本能で身体は動いているものの、その動作に頭が対等に動いていない。
割合で言うと7:3。
子どもを産んだばかりの知り合いが、よくグラスを落として割っていた。
私は子どもを産んでもないし出来てもいないけど、
身体に追いつこうと必死な頭の努力も虚しく引力に従うしかない、
あのどうしようもない感じ。




何事もですが、
自分以外のコントロールは無理そうなので、
とりあえずいまは自然の摂理に沿って面白おかしく生きられたら
もうそれでいいことにする。
霞ヶ関に服装は合わせない。
(霞ヶ関は悪くない)


あと少しで春です。


#hakodiary