心地よくも痛くもなる独りの仕事

入籍してから諸々の名義変更が実はまだ終わっていない。
特にカード系はタイムラグがあったりでなかなか進まず(1ヶ月かかったわ)ひとつひとつこなしていくしかないのだが、そのひとつをやるたびに小難しい日本語説明文の罠にかかり他のひとつを忘れたり、「送ります」といわれたurlが届いてないような、や、でもこれを送ったら届くのかも?と淡い期待を抱いてたりして待っていたら、今日、大切な名義変更を忘れていた。

そう、確定申告。
税務署さんです。


旧姓で、旧住所に届いてたのが現住所に転送されてやっと気付きました。年一のことだから、どうしても疎かになりがちな自分にやる気をなくす。よって夜ご飯作るのが遅くなる。結果負担は全部自分に降りかかってくるのだけど。


そもそも税務署に届けは本当に必要なのか?平成終わるのに世の中意外と不便なの?と猜疑心たっぷりの状態でニマニマしながらググったら同じようなことを質問している人がいて、ベストアンサーに「当たり前です。」と書かれていた衝撃たるや。

火の玉ストレートは画面を突き抜け私の顔面にめり込んだ。

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私たちの仕事は個人事業主扱いになる。

事務所経由でお仕事をいただいてはいるものの、事務所はただ事務所でしかなく、結局は「個人」なので、何か仕事で問題を起こしたときに自分のケツを拭うのは自分しかいない。仮説の極論、裁判沙汰になったら相手様は会社であるけどこちらは自分一人で法廷に立たないといけないというわけ。
そんなことだから諸々の名義変更も、勿論自分でやらなくてはいけない。誰も教えてくれません。

あくまでも事務所は仕事の斡旋とサポート。

他の事務所に所属してるアーティストさんに「結局私たちは駒でしかないのよ」と言われたとき、妙にしっくりきて感動すら覚えた。何をやるにも、人はたくさん周りにいるのに、この仕事は本来、とても孤独だと思う。

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こんな話を、実は実際事務所に直接話しちゃっている。入りたてのときよりかは少しは成長してきたかなと、中堅なりに。
言葉があまりよくないけれど、「駒」でしかないのは否定できない。正社員とは違い手当も保険もなんの保証もない。更に働けないとお金も無い。「それリスク高すぎてやりがいあるのかね」と言われたこともあるけれど否定はしない。実際リスク高すぎだし。笑


ただ、逆を言えばとても自由なわけでそれとイコールで選択肢が無限すぎて不自由でもある。
実際、自分のやりたいことは一体何なのか。中堅であるから、事務所に入りたての頃とはまた考えも変わってきている。


不自由な中で確立することは体力も頭も精神も使う。これまでとは違う疲弊もする。冬眠もそろそろ終わりの時期。じわじわと準備運動し始めている。
30代、楽しいです。
税務署は週明け行きます。


#outtakes #税務署怖い #hakodiary